​古谷敏インタビュー

ー『ネズラ1964』についてー

 『大仏廻国』に続けて協力させていただき恐縮です。
『大群獣ネズラ』は未完成に終わった作品と聞きます。
未完成の特撮作品に光を当ててくれるというテーマだと聞き、今回も賛同させていただきました。私も特撮を志した身として、大変うれしく思います。実はネズミも大好きです!

ーウルトラマン、アマギ隊員ー
スーツアクターは、最初は抵抗感がありました。
「顔が出ない俳優なんて...」といつも思っていました。
しかし、今考えると、スーツアクターになって本当に良かったんだと55年もたった今では思います。
今でも体力的にもてば、もちろんウルトラマンを演じたいです!
その後、アマギ隊員の役が決まった時は歓喜しました。
俳優としてレギュラー番組を持てたのは凄く嬉しかったですね。

ー突撃!ヒューマン!!ー
あれは怪獣版のドリフターズを目指しました。
舞台で直接子供たちと交流するというコンセプトで白井さんや成田さんらと冒険した作品です。
毎回、公民館や公会堂、デパートの屋上など、会場を捜しながら点々と興行する。すごくハードだったのを覚えています。
ただ、近所の子供たちを集めて喜んでもらうというのは、「怪獣ショー」の原点だったと思いますね。

ー円谷英二監督ー

円谷英二監督とは東宝の時にご一緒させていただいたのですが、とても素晴らしい方でした。
普段は普通の優しい方なのですが、いざ撮影がはじまり、「用意スタート!」と声が出た瞬間、神様のようなオーラが出ていたことを覚えています。
その円谷監督から「ウルトラQ」「ウルトラマン」「ウルトラセブン」など多くの素晴らしい作品に出させていただき、感謝してもしきれません。
そのおかげで、今でも円谷監督のことを語れるのは俳優冥利に尽きます。
円谷監督は「子供に夢を与えなさい」「そんな映画を作りなさい」「そんな演技をしなさい」といつも言っていました。
その言葉を胸に今日まで守っています。

 

ー最後にー
今回、佐野史郎さんと共演シーンがあります。特撮ファンが喜ぶ素晴らしいものになっていると思いますので、楽しみにしていてください!

古谷 敏 (ふるや びん)

『ネズラ1964』ではオヤジを演じる。

 

東京都出身。

東宝第15期ニューフェイスとして東宝に入社後、『吼えろ脱獄囚』で役者デビュー。

1966年に『ウルトラマン』にて初代ウルトラマンのスーツアクターを1年間演じ、『ウルトラセブン』ではウルトラ警備隊のアマギ隊員役でレギュラー出演した。『突撃!ヒューマン!!』では劇中アクションを担当、その後もアトラクション興行を行った。​

 

代表作『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラセブン』